元川悦子
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元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

バーレーン代表の練習を直撃 要警戒FWが「タフな試合になるのは間違いない」と不敵な笑みを

公開日: 更新日:

長身FWと、もうひとつの警戒ポイント

 写真撮影をお願いしつつ、日本戦について尋ねると「タフな試合になるのは間違いない。全ては明後日だね」と不敵な笑みを浮かべていた。エース級FWの存在に加え、両ウイングも速さと鋭さがある。彼らの良さを出させないことが、日本勝利の最重要にポイントになりそうだ。

 もうひとつの警戒ポイントは、敵将のフアン・アントニオ・ピッツィ監督。彼は2019年UAE大会ではサウジアラビアを率いており、ラウンド16で日本と対戦。ボール支配率72%と圧倒的に上回りながら、冨安健洋(アーセナル)のCKからのヘディング弾でねじ伏せられ、解任の憂き目に遭った。

 その苦い出来事を忘れてはいないだろう。

「監督は日本には特別な因縁を感じていると思うよ」とアブドゥルガルファー広報担当も語っていたが、同じ轍を踏むつもりはないはず。

「日本の要注意選手をあえてひとり挙げると遠藤(航=リバプール)だ」とズバリ指摘しており、今の日本代表のことを丸裸にしている様子だ。

 欧州ビッグクラブで活躍するスター選手を数多く擁する日本を倒すために、あらゆる策を講じてくるに違いない。

 フレンドリーな協会スタッフも、試合当日は目の色を変えてぶつかってくるはず。キックオフは日本時間31日午後8時30分。ペルシャ湾の島国の出方が、大いに気になる――。

 ◇  ◇  ◇

関連記事【前回を読む】…は、元川悦子氏の前回のコラム。ジャイアントキリングで日本を倒したイラクの快挙に沸く現地サポーターの様子が目に浮かぶように綴られている。現地の雰囲気を味わいたいサッカーファンは必読だ。

【連載】アジア杯 カタール現地取材で見た・聞いた・感じた

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