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元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

アジア杯イラクの日本戦ジャイキリが快進撃の中東諸国に勇気を与えている

公開日: 更新日:

 アジア杯でイラクに日本代表が敗れた余波が今も続いている。

 取材に訪れているカタール・ドーハには、母国の応援のために欧州や中東などの移民先から乗り込んでいるイラク人が多数訪れているが、彼らは「イラクは最高だ」「日本は大したことない」と鼻息が荒い。快進撃が中東諸国に勇気を与えている様子だ。

「日本や韓国に対してはどこの国も特別な気持ちを持って戦ってきている。ああやって割り切ってシンプルな戦い方をしてくるチームに対して、体格的にも少し差があるチームはフィジカルでは上回れない。戦術的な部分や技術でかわせるようにしていかないといけなと改めて感じました」

 21日にオマーンと0-0で引き分けたタイ代表の石井正忠監督が、神妙な面持ちでこう語っていたが、中東勢は今回、東アジアや東南アジア勢に対して凄まじい迫力と球際の厳しさで向かってきている。

「中東勢は中東の大会に強い」とは以前から言われてきたことだが、イラクが日本を撃破し、ヨルダンが韓国をあと一歩のところまで追い込んだのを見ても、その傾向が色濃く窺える。

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