巨人・阿部監督が長期政権へ「チルドレン投手」増殖計画 反面教師は“3年短命”由伸政権

公開日: 更新日:

 無傷の3連勝中だった堀田は五回まで無失点投球も、六回2死から2四球を出してピンチを広げ、細川とカリステに連打を浴びて逆転された。勝ち越されるまで続投を命じた阿部監督は「代えなかった僕が悪い。あそこで代えて楽をさせたくなかった」と意図を説明。前出のOBが続ける。

「この時、今季ワーストの4連敗。新監督だから勝ちたいだろうし、評論家に采配を批判されても、将来のエース候補に勉強をさせた。正捕手を代えたり、野手の起用は我慢しませんが、投手を特別視していることが分かります」

 阿部監督は中継ぎで結果を出した若手に先発のチャンスを与えている。それが堀田であり、赤星であり、この井上だ。西武との前カードでは、ドラフト5位左腕の又木が初先発し、6回無失点に抑えた。勝ちパターンのセットアッパーのドラ1ルーキー西舘も「いずれは先発」との構想がある。

「16年から3年間の短命に終わった高橋由伸政権では、4番に岡本を抜てきした功績はあるものの、若手の投手を育成できなかったという反省点が残る。堀田、井上は阿部監督に見い出された『チルドレン』。今後、投手王国を築ければ、自身の長期政権にもつながるでしょうから」(チーム関係者)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑