著者のコラム一覧
六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

59歳で亡くなったイタリアW杯得点王スキラッチさんを悼む…ジュビロ磐田で日本サッカーを叱咤激励

公開日: 更新日:

 というのも、1986年メキシコW杯の得点王(計6得点)であるイングランド代表FWのガリー・リネカーが、鳴り物入りで名古屋グランパスエイトに加入したものの、ケガの影響もあって真価を発揮できないでいた。

 パサーとしてもドリブラーとしても超一級品だった元ブラジル代表MFのジーコ(鹿島アントラーズ)、独特の「ガニ股ドリブル」でジェフユナイテッド市原(現ジェフ千葉)を牽引した元ドイツ代表MFピエール・リトバルスキーと比べて「タイミング良く<点で合わせる>ストライカー」のリネカーは、味方から良質なクロスが供給されず、類まれな得点嗅覚を発揮できないでいた。

 1986年と1990年のW杯に出場し、1988年に西ドイツ(当時)で開催されたEURO(欧州選手権)にも出場しながら、Jリーグでは苦労が多かったリネカー。

 一方、スキラッチがイタリア代表で輝いたのは1990年イタリアW杯だけ。まさに同W杯公式ソング「Un 'Estate Italiana」の副題「notte(ノッテ) magica(マジカ)=魔法の夜」のストライカーと思っていた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった