リバプール遠藤航は年明け1月の放出濃厚…新体制で居場所なし、“ショーケース起用”が続く

公開日: 更新日:

 これほど「空々しい」という言葉にピッタリの言動もないだろう。英プレミアリーグの首位リバプールを率いるオランダ人指揮官のスロット監督だ。

 ドイツ人のクロップ前監督体制下ではスタメンを守り続けた日本代表MFの遠藤航(31)も、スロット新体制となって控えに降格し、リーグ戦出場6試合はすべて試合終盤の途中出場。それも後半の追加タイムになってからの交代が3試合で、追加タイム以外の出場時間は「17分」に過ぎない。

 直近のサウサンプトンとのアウェー戦(現地23日)は、3-2で迎えた後半45分に途中出場。追加タイムの8分間プレーし、ボールに触れたのは5回にとどまった。

 にもかかわらず、スロット監督がベタ褒めしたのだ。

「ワタルは10分の出場だったが、彼にとって重要な10分だったと思う。彼が勝ち取ったボールは我々に必要なもの。チームをより強くしてくれた」

 サッカー関係者がこう言う。

「遠藤サイドからしてみたら『臆面もなくよく言うよ』でしょう。今季開幕前からスロット監督は『エンドウは試合終盤の残り10分くらいの時間を稼ぐのが役割』と話しており、その通りの使われ方をしている。これで成績が伴わなければ批判されるが、リバプールは英プレミアで10勝1分け1敗で勝ち点31。2位のマンチェスターCに勝ち点8差をつけ、独走態勢を築きつつある。遠藤のチーム内序列が覆ることはなく、すでに年明け1月の移籍期間に放出されるのが既定路線となっている。数分でもプレーさせるのは<エンドウはフィジカル的に問題なし><メンタル的にも充実している>ことをアピールするため。すべては<1円でも多くの移籍金を稼ぐため>でしょう」 

 有力な移籍先として、戦ったばかりで最下位に沈んでいるサウサンプトンの名前が出ているが……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ