著者のコラム一覧
六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

中国の“ピッチ縮小”姑息手段も跳ね返す!森保JのW杯予選独走を支えるFW小川航基の得点力とセットプレーの得点増

公開日: 更新日:

 森保一監督率いる日本代表が、2026年北中米W杯アジア最終予選の2024年の日程を終えて「5勝1分け・勝ち点16」と安定した戦いを披露し、C組の他5カ国を寄せ付けずに首位をキープしている。

 6試合目の中国とのアウェー戦は、中国が両サイドのピッチ幅を3メートルも縮小し、日本が得意とするワイド攻撃を封じようとした。

 最終ラインに人を割いて5バックで対応するのではなく、4バックでDFが両サイドにスライドすることによって日本のサイド攻撃を難しくしようとしたのである。

 これに対して日本は左のインサイドハーフに入った南野拓実(29=モナコ)、左のウイングバックの中村敬斗(24=Sランス)が中国の素早いプレスに戸惑ったのか、なかなか持ち味を発揮できない。

 右のインサイドハーフに入った久保建英(23=ソシエダ)は、サイドにスペースがないと見るや、カットインからのシュートやクロスを入れることで攻撃を組み立てようとした。「さすが」と言うべきだろう。

 膠着状態を打開したのは、前半39分の右CKからの先制点だった――。

 森保ジャパンがスタートしたのは、前回2022年W杯カタール大会のアジア予選からだった。

 2次予選はミャンマーやモンゴルといった格下相手に8戦全勝でクリアしたものの、最終予選ではホームの初戦でオマーンに敗れ、第3戦でもアウェーのサウジアラビア戦を落とし、1勝2敗という苦しいスタートとなって指揮官解任の噂が出たほどだった。

 最終的に7勝1分け2敗でカタール行きを決めたとはいえ、セットプレーからの得点は、ホームの中国戦で大迫勇也が決めたPKの1点だけ。1点差の勝利が4試合、2点以上奪った試合は皆無と苦しい試合の連続だった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か