佐々木朗希ドジャース入り“最大のネック”…本人の気持ちは1年前に変化、代理人や広告代理店にも別の思惑

公開日: 更新日:

ムキムキにしても制球が悪ければ意味がない

大谷翔平(30)がFAドジャース入りしたことですよ」と、このスカウトがこう続ける。

「佐々木はウエートトレーニングをほとんどやらない山本に大きな影響を受けている。自身もバランストレーニング中心で、筋トレには積極的ではありません。そこへいくと大谷はガンガン、ウエートをやってあれだけの体になった。トレーニングに対する考え方がまったく異なるうえ、佐々木には自分こそ日本人ナンバーワン投手だという自負がある。プロ3年目くらいのタイミングで、周囲から大谷のようにウエートトレーニングで体を大きくした方がいいとアドバイスされると、ムキムキの体にしても制球が悪ければ意味がないという趣旨のことを言ったそうですから。自分は160キロの速球を投げて、なおかつ制球力もいいというプライドがあるのでしょう。佐々木は『マイナー契約から這い上がって世界一の選手になるように頑張る』と言っていて、そのためには大谷を倒す必要がある。つまり大谷の加入によって、ドジャース一辺倒だった気持ちに変化が生じたのですよ」

 そういえばパドレスのダルビッシュ有(38)にはWBCでスライダーの投げ方をレクチャーされ、その後もLINEなどでやりとりする間柄なのは知られているが、大谷と親密だという話は伝わってこない。

「佐々木がドジャースに行ってもうまみがないという周囲の思惑もあるでしょう。先日、大谷と新たな広告出演契約を結んだ日清製粉ウェルナは実に22社目のスポンサー。ドジャースにいる限り、みな、大谷の陰に隠れてしまうのです。何しろ山本のスポンサーはメッツ千賀滉大(31)よりも少ないといいますからね。佐々木のマネジメントを担当する大手広告代理店や、代理人を務めるジョエル・ウルフ氏にとってベストなのは、佐々木が大谷のいるドジャース以外の球団に行くことでしょう」(現地特派員)

 どうやら本人にとっても、周囲にとっても、ドジャース入りは大谷の存在が“ネック”になっているかのよう。大谷が加入する以前に佐々木とドジャースの間に「密約」があったかどうかはともかく、大リーグの公式ホームページや米スポーツ専門局が指摘するように、佐々木が「ドジャース入りで鉄板」ということはなさそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 ところで、山本由伸の親とも親しい佐々木の母親とは、どんな人物なのか。昨オフは佐々木と一緒になって「メジャーに行かせてくれ!」と泥沼交渉劇を繰り広げたが、なぜ「母親」が首を突っ込んでいたのか。当時の全内幕とは。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳細に報じている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  1. 6

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  2. 7

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  3. 8

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ

  4. 9

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝