著者のコラム一覧
羽川豊プロゴルファー

1957年栃木県出身。79年日本学生ゴルフ選手権優勝。翌80年にプロテストに合格すると、ルーキーイヤーの81年は日本オープン、日本シリーズに優勝。同年代の湯原信光、倉本昌弘とともに「ニューウェーブ三羽烏」と呼ばれた。82年にはメジャーのマスターズから招待され、初出場で15位。「世界最強レフティー」と絶賛された。現在はシニアツアーでプレー。テレビ解説者としても活躍している。

ワイアラエCCで見せ場をつくった平田憲聖は1打の重みを実感して夢をかなえてほしい

公開日: 更新日:

 そのワイアラエで松山が通算11アンダーの16位タイでフィニッシュした一方、ショットメーカーの平田憲聖が2日目に63の猛攻で首位に1打差の3位に浮上しました。結局、優勝スコアから6打差の通算10アンダー21位タイに終わりましたが、4日間プレーしたことで収穫もあったでしょう。

 これまで何度か触れてきたように、予選落ちは

「学び」の機会を失い、数試合続けば自信喪失につながります。4日間戦えば、成功や失敗から新たな課題が見つかり、同伴者のプレーから学ぶことも多い。決勝ラウンドに残ってこそ、上位を狙えるチャンスも見えてきます。

 平田は次戦、米下部の「コーンフェリーツアー」に出ると言いました。あと2打伸ばしていれば10位でフィニッシュとなり、16日開幕の「ザ・アメリカンエキスプレス」(カリフォルニア州)の出場権を手にできたのですが、くしくも平田は、先月の米ツアー最終予選会も、5位までに付与される今季の出場権を2打差の8位で逃しています。1ストロークの違いは大会の順位だけでなく、世界ランキングにも影響します。「あのミスさえなければ……」と悔やむことの繰り返しは避けたいものです。

 平田は昨年の大西魁斗のように、下部ツアーからのPGAツアー昇格を目指します。今まで以上に1打の重みを感じながらプレーし、夢をかなえて欲しいです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    山崎まさよし、新しい学校のリーダーズ…“公演ドタキャン”が続く背景に「世間の目」の変化

  2. 2

    ドラフト目玉投手・石垣元気はメジャーから好条件オファー届かず…第1希望は「日本ハム経由で米挑戦」

  3. 3

    ソフトバンクに激震!メジャー再挑戦狙うFA有原航平を「巨人が獲得に乗り出す」の怪情報

  4. 4

    米価暴落の兆し…すでに「コメ余り」シフトで今度こそ生産者にトドメ

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 7

    大富豪の妻と離婚でファン離れ? イケメン既婚者俳優ディーン・フジオカの気になる今後

  3. 8

    自民×維新は連立早々に“成田離婚”も? 政策も理念も、「政治とカネ」に対する意識も、政治姿勢もバラバラ

  4. 9

    山崎まさよし公演ドタキャンで猛批判 それでもまだ“沢田研二の域”には達していない

  5. 10

    首相補佐官に就く遠藤敬氏に世間は「Who?」…維新の国対委員長が連立政権「キーマン」のワケ