世界陸上有力候補だが…マラソン小林香菜は身長150cmの「チョコチョコ走り」で日の丸を背負えるか

公開日: 更新日:

 日本人トップは意外な選手だった。

 9月の世界陸上東京大会の代表選考を兼ねた大阪国際女子マラソンは、昨年覇者のW・エデサ(32=エチオピア)が2時間21分0秒で連覇を達成。日本人トップの2位は、実業団1年目の小林香菜(23)が2時間21分19秒で自己ベスト(2時間24分59秒)を大幅に更新した。パリ五輪6位の鈴木優花(25)は残り800メートルで小林に抜かれて3位だった。

 小林は早大時代にランニングと登山のサークルに所属。卒業後に大塚製薬入りした異色の実業団ルーキーだ。すり足のような独特のピッチ走法が印象的だが、テレビ中継の1号車で解説していたアテネ五輪女子マラソン金メダルの野口みずきを指導した師匠・藤田信之氏はかつて日刊ゲンダイ連載でこう指摘していた。身長150センチの野口を、バネを利かせた飛ぶようなストライド走法に変えたのは、「小柄な日本人のチョコチョコ走りでは、脚が長くスピードのある外国勢と戦えない」。

 レース後の小林は「まだ実感がなくて、わけがわからない。予想以上に走れて驚いている。(今後は)日の丸を背負って、マラソンで世界を走りたい」と語ったが、野口と同じく身長150センチ台と小柄な小林のピッチ走法は、歩幅が狭く、まさにチョコチョコ走りといっていい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー