藤川阪神のリリーフ酷使に賛否…「連投数に制限なし」宣言で救援陣3人が70試合超ペースのフル稼働

公開日: 更新日:

「勝てる試合は勝ちに行くのが正解」の指摘も

評論家の飯田哲也氏は、「この時期から連投したり、登板数が増えたりすれば、疲労蓄積によるパフォーマンスの低下や故障といった反動が出る可能性はある。昨季の広島のような夏場以降の失速も怖い。でも、藤川監督はそうしたリスク、批判は覚悟の上ではないか」と、こう続ける。

「私は連投数に制限を設けないことには賛成です。就任1年目で勝ちたい思いは強いはず。シーズン序盤といえども、勝てる試合は勝ちに行くのが正解だと思う。逆に投手を温存して逆転負けすれば、批判されるわけですから。今は2連投しただけで、コンディションがイマイチとなれば、トレーナーがストップをかける時代です。10連投させるかどうかはともかく、石井のようなタフな投手には、3連投くらいは普通にこなしてほしい、登板試合数を増やしてほしいと思っているのでしょう」

 さらに飯田氏が続ける。

「もちろん、リスク管理は綿密に考えているはずです。開幕戦で村上がいきなり9回途中135球を投げましたが、先発が行けるところまで行く機会は増えるかもしれない。試合前の練習量を調整したり、一、二軍の入れ替えによるやりくりも想定しているのではないか」

“球児流”投手起用の成否はいかに……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  2. 2

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  3. 3

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  4. 4

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 5

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  1. 6

    オレが立浪和義にコンプレックスを抱いた深層…現役時代は一度も食事したことがなかった

  2. 7

    巨人・阿部監督に心境の変化「岡本和真とまた来季」…主砲のメジャー挑戦可否がチーム内外で注目集める

  3. 8

    阿部巨人が今オフFA補強で狙うは…“複数年蹴った”中日・柳裕也と、あのオンカジ選手

  4. 9

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

  5. 10

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」