日本ハム単独首位でも気がかりな貧打線…交流戦開幕カード阪神戦は《新庄采配の腕の見せどころ》
「よくこの位置にいるなっていうぐらい、打線がよくない。ピッチャーにずっとオンブにダッコ」
日本ハム・新庄剛志監督(53)のセリフだ。今季最多の貯金9をつくって、単独首位できょう3日からの交流戦を迎えることになったが、指揮官の言葉を借りるまでもなく、気になるのは元気のない打線である。
「チームは交流戦前の10試合を6勝3敗1分けで首位の座をキープしたものの、その間のチーム打率は.198。1試合平均2.3点とまさに投手陣にオンブにダッコでした。交流戦の開幕カードとなる阪神の先発ローテは才木(4勝3敗、防御率1.78)、門別(2勝2敗、3.98)、デュプランティエ(1勝2敗、1.80)の順番。
特に初戦の才木は状態がいい。デュプランティエは150キロ超の真っすぐとチェンジアップを武器に奪三振率11.25。193センチの長身から投げおろすボールには角度があり、初見で打ち崩すのは容易じゃありません。阪神の投手力は今、12球団ナンバーワンと言っていい層の厚さですから、新庄監督が多用するツーランスクイズなどベンチ主導で少ないチャンスを得点につなげざるを得ないかもしれません。つまり、新庄采配の腕の見せどころということになりそうです」(評論家の橋本清氏)