「あいつは俺が育てた」と吹聴するコーチのろくでもない習性…逆に潰しているケースが圧倒的に多い
ロッテでの3年間は大した活躍ができなかったのが心残りだが、3年目に選手兼任コーチに任命されたのも少なからず若手と対話をしてきたことが球団に認められたからかもしれない。
ただ、「兼任コーチ」になったロッテ3年目の現役最終年から「飲みにケーション」はキッパリやめた。中には監督やコーチになっても、現役時代のまま、仲のいい選手と飲みに行くタイプの指導者もいる。「良き兄貴分なのは変わらない」ということなのだろうが、大抵ろくなことにならない。
もし遠征先でそのコーチがある投手と飲みに行ったとする。チーム内で噂はすぐ広まる。すると他の投手陣が「なんじゃ、ベタベタしやがって」とそのコーチから離れていく。今後、何を言われても言うことを聞かなくなるかもしれない。
さらにこういうコーチは、後に一流に育った選手を「俺が育てた」と吹聴するタイプが多い。僕は現役時代からこの手のコーチを多く見てきたが、夜の街を連れ回し、育てるどころか、逆に潰しているケースが圧倒的に多い。だから、僕はコーチになった瞬間、選手とは一線を画すようにしたのだ。