ホンダが五輪最高位スポンサー契約した思惑…五輪離れ加速する中、チラつくトランプ関税

公開日: 更新日:

 2028年ロサンゼルス五輪組織委員会が去る2日、ホンダと国内最高位スポンサーに当たる「ファウンディング・パートナー」契約を結んだと発表。ロス大会には車両を提供する。契約には来年のミラノ・コルティナ冬季五輪に加え、ロス五輪での米国チームへの支援が含まれるという。 五輪のスポンサーをめぐっては、15年からIOC(国際オリンピック委員会)の最高位スポンサーとしてトヨタ自動車が契約していたが、昨年末で契約を終了。同時期にパナソニックとブリヂストンも契約を更新せず、五輪スポンサーだった日本企業3社すべてが撤退していた。

 トヨタの豊田章男会長は自社メディアで「政治色も強くなったし、こういう形でいいのかとずっと疑問に思っていたのが契約通りにやめる理由。用具開発の活動を継続していくことが、結果的にピープル、アスリートファーストの支援になると思う」と言及。パナソニックは自社の事業内容と五輪との相乗効果が薄れてきたとして更新を見送った。つまり、五輪は企業にとって「割に合わない」のだ。

 しかも、日本国内では東京五輪の汚職事件で五輪への機運が下がり、スポンサーの相次ぐ撤退で「五輪離れ」が加速していた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  3. 3

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  4. 4

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  5. 5

    「高市早苗総裁」爆誕なら自民党は下野の可能性も…“党総裁=首相”とはならないワケ

  1. 6

    志村けんさん急逝から5年、更地になった豪邸の記憶…いしのようことの“逢瀬の日々”

  2. 7

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  3. 8

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  4. 9

    広陵野球部は“廃部”へ一直線…加害生徒が被害生徒側を名誉棄損で告訴の異常事態

  5. 10

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった