長嶋茂雄と連れ立って石原裕次郎さんのお家で朝まで豪遊した顛末 試合は雨天中止と思ったのに…

公開日: 更新日:

2002年掲載 堀本律雄氏による「巨人軍への遺言」(第5回)を再公開

 “燃える男”、“ミスター”の愛称で国民的人気を誇ったプロ野球巨人監督の長嶋茂雄さんが6月3日、都内の病院で肺炎のために亡くなった。享年89。選手、監督として数々の伝説、逸話を残した「ミスタープロ野球」は、身近に接した誰もにそれぞれの「長嶋茂雄像」を強く印象づけてもいる。日刊ゲンダイ連載で多くの球界OBが語ってきたその実像を再構成して緊急公開します。

 今回は巨人やオリオンズで投手としてプレー、引退後は複数球団でコーチを歴任した故・堀本律雄氏による「巨人軍への遺言」の第5回(2002年掲載)を再公開(本文中の年齢・肩書きなどは当時のまま)。

  ◇  ◇  ◇

 長嶋と連れ立ち、成城にある石原裕次郎さんの家にお邪魔したのは昭和35年6月のことだった。

 シーズン中であり、私はまだ一介の新人の身。しかも、チームは三原脩さん率いる大洋とシ烈なデッドヒートを展開している真っ最中とくる。今にして思えば、随分大胆なマネをしたものだ。

 その夜、東京は大変な土砂降りだった。翌日は後楽園球場で試合があるが、このぶんでは恐らく中止になるだろう。そう思いながら、まだ新築間もない石原邸に足を延ばした。それ以前から、私と長嶋は、銀座のなじみの店で裕次郎さんと杯をともにする間柄だった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー