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羽川豊プロゴルファー

1957年栃木県出身。79年日本学生ゴルフ選手権優勝。翌80年にプロテストに合格すると、ルーキーイヤーの81年は日本オープン、日本シリーズに優勝。同年代の湯原信光、倉本昌弘とともに「ニューウェーブ三羽烏」と呼ばれた。82年にはメジャーのマスターズから招待され、初出場で15位。「世界最強レフティー」と絶賛された。現在はシニアツアーでプレー。テレビ解説者としても活躍している。

日本旋風で狙い撃ち?本場米国で看過できない“厳しい洗礼”の実態「嫌がらせと感じることもあった」

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 すでに岩井千は5月の大会でスロープレーによる2罰打を受けて涙の予選落ちを経験。昨年も1年目の稲見萌寧が3月にスロープレーでペナルティーを科されました。20年には、やはりルーキーだった河本結がデビュー戦でいきなり8位に入ると、スコア提出後にスロープレーで高額罰金を取られています。

 松山英樹もプロ転向1年目の全英3日目、優勝が狙える位置にいましたが、17番で第1打を左に曲げて観客に当て、第2打に1罰打を科されました。当時私は現場にいました。競技全体が遅れている中で、松山1人だけが罰を受けたのは解せませんでした。松山は翌年もグリーン上のボールをマークする際、「横に置いている」と同伴者からクレームを受けています。ツアー1、2年目の選手ばかり“狙い撃ち”されている印象を受けますが、実はこの手の話は昔からあるのです。

 青木功さんも米ツアーに参戦当時、「おまえのボールは飛びすぎる。違反球ではないのか」と疑われたことがあるし、クラブにクレームをつけられた選手もいます。私も米国の試合では、マーカーに「4」を「3」と誤ったスコアを記入されたことは2度や3度ではありません。新人やノンメンバーに対する厳しい仕打ちは注意喚起を促す意味もあるのかもしれません。それでも嫌がらせと感じることもあったし、不公平感は否めません。アジアンツアーやDPワールドツアー(欧州ツアー)に出場している日本選手も、そんな経験があるのではないか。

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