夏のトーナメントは「致死性の暑さ」…いよいよ開催方法を考える時期に来ている
「プロゴルフも7月から8月末までをオフにする。シーズン前半は2月から6月。後半は9月から11月末でどうか」
そんな「プラン」を聞いたこともありますが、近年はいくら暖冬とはいっても、冬場はコース管理が難しく、選手やギャラリーにとっても気温が低すぎます。
それなら、スタート時間を大幅に繰り上げる方が現実的です。7月なら関東近県でも午前4時台から明るい。午前6時前からスタートして、選手とキャディーもカート移動を認め、昼過ぎには全選手がホールアウトできるようプレー速度も上げる。選手とキャディーの負担はかなり軽減されます。ただし、早朝スタートは会場の近隣住民に迷惑がかかるし、コース従業員の負担も大きい。「選手ファースト」が、会場に足を運んでくれたギャラリー軽視になれば、プロのスポーツイベントとは言えません。
トーナメント会場では、選手やキャディーだけでなく、大会スタッフやギャラリーの健康も等しく守らなければなりません。エアコンをガンガンに効かせた大きなテントを3ホールごとに設置すれば、みんなで体を冷やすことができるのではないか。そんなことを考える毎日です。いずれにせよ、このまま何も手を打たなければ、夏場のトーナメント開催は必ず「待った」がかかる日が来ます。
熱中症は重篤な後遺症も怖いですし、命を落とすこともある。「早く対策を講じておけばよかった」と悔やむ前に、みんなが知恵を出し合って欲しいものです。