沖縄尚学・末吉良丞の「直メジャー」実現へ米スカウトが虎視眈々…U18W杯きょう開幕
さるNPBスカウトは、「今年のドラフトに入っても、上位指名する球団がある」と話すなど、ここにきて評価はうなぎ上り。「順調にいけば、来秋ドラフトでは1位で競合してもおかしくない」というだけに、今後は日米スカウト間の綱引きが激しくなるかもしれない。
「課題もあります」と指摘するのは、前出のNPBスカウトだ。
「身長175センチながら、体重は89キロ。太もも回りは70センチ強もある。強靱な下半身がボールのキレ、球威を生んでいる半面、中学時代はぽっちゃり体形で、太りやすい体質だと聞きました。10代の今は、オーバーウエート状態でも体の柔軟性を維持できますが、年を取るにつれて体は硬くなっていく。ただでさえ末吉は短いスパンで投げ続けると、体やフォームのバランスを崩しがちですから。
とはいえ、メンバー唯一の2年生ながら、日本代表の小倉監督は、比嘉監督に頼み込んで招集したほど。当然、主戦として考えているはずです。今回のU18での内容によっては来秋ドラフトでさらに1位入札球団が増えそうですが、それ以上に気になるのがメジャーの動向です。今年1月には桐朋(東京)の二刀流・森井翔太郎が日本の契約金上限を上回る2億円超でアスレチックスとマイナー契約を結んだ。メジャーの脅威は増していますから」