ヤクルト村上宗隆の「ドジャース入り」を阻む大谷翔平と正三塁手マンシーの壁
侍Jでは大谷をライバル視
一方、移籍先の有力候補に挙げられているドジャースを巡っては、さる放送関係者が「むしろ、村上が入団をためらうかもしれません」と、こう続ける。
「ド軍の正三塁手・マンシーの去就が大きく関わってくるでしょう。35歳のベテランは現在、右脇腹の筋損傷でIL入りしているものの、MLB公式サイトの記者は先月末、『ムラカミに比べてはるかに少額の契約で済み、同等の実力がある。実績も豊富で、残留の可能性は高い』と指摘。今季89試合で打率.258、17本塁打、64打点をマークするなど、存在感を見せているだけに、残留待望論が少なくないのは確かです」
大谷翔平の存在を指摘する向きもある。
「侍ジャパンメンバーとして同じ釜の飯を食った23年WBCで村上は、大谷のことを尊敬しつつも、対抗心を燃やしていました。他の代表選手が大谷の規格外のパワーに目を白黒させ、別次元の存在として見ていた中、村上だけは、憧れのまなざしを一切見せることはなかった。少なくとも侍ジャパン日本代表でそんな態度を見せたのは、村上だけでした。同じチームで一緒にプレーするというよりは、ライバルチームでタイトル争いをしたい、という気持ちの方が強いのではないか」(侍ジャパン関係者)
故障後の大爆発でドジャースもいよいよ村上取りに本腰を入れても不思議ではないが、本人の決断はいかにーー。
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ところでドジャースと言えば佐々木はメジャー挑戦にあたり、ロッテの優秀なスタッフ3人を“ごっそり引き抜く”という前代未聞の行動で、チーム内で大顰蹙を買っていた。「いったい何様なのか」との批判も噴出したほどだ。まさに「立つ鳥跡を濁す」どころか、泥沼を残して飛び立った異例の移籍劇。いったいあの時、何が起きていたのか。