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小林至桜美林大学教授

1968年、神奈川県出身。91年ドラフト8位で東大からロッテに入団。93年に引退し、94年から7年間米国在住。コロンビア大でMBAを取得し、江戸川大教授を務めながら、2005~14年にソフトバンクホークスの取締役を兼任。現在は、一般社団法人大学スポーツ協会理事、一般社団法人スポーツマネジメント通訳協会会長。YouTubeチャンネル「小林至のマネーボール」も好評配信中。

“金のなる木”クライマックスシリーズを徹底解説 主催球団が1試合で得る利益はどれくらい?

公開日: 更新日:

【Q】セ・パともに11日から始まるクライマックスシリーズ(CS)。ファーストステージは2位球団、ファイナルステージはリーグ優勝球団が主催し、収益はすべて主催球団に入る。球界では「金のなる木」といわれているが、実際の収入はどれくらいなのか。

【A】 CSは球団経営にとって、まさに「短期決戦の収穫祭」です。ファイナルを主催する阪神とソフトバンクはいずれも人気球団で、わたしの試算では、1試合の売り上げは4億円前後になりそうです。

 内訳は、チケット収入が2.5億~3億円、飲食・物販・駐車場、スポンサー、放映権も通常の倍増。支出は1億円程度で純利益は3億円。フルで6試合行えば18億円前後の純増ということになります。

 レギュラーシーズンの売り上げは、これもわたしの試算ですが、1試合平均1億5000万円、純利益は1億円程度。つまりCSは、通常の3倍効率の「金のなる木」なのです。

 ビジター球団は赤字です。収入はグッズのライセンス料程度で、主催球団が60人分の遠征費・宿泊費を負担しても、3位球団がファイナルまで勝ち上がると最大2000万円程度の赤字を抱えます。ファンは盛り上がるが、フロントには痛みが伴う──これが「3位球団の宿命」です。

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