ドジャース山本由伸がリーグV決定戦でメジャー初完投 快挙の裏に変幻自在の「改善力」
「山本は登板前のバッテリーミーティングで配球を確認するのはもちろん、相手の主力打者に投じる決め球についても念入りに打ち合わせをして試合に臨む。前回の登板で効果がなかった変化球の握りやリリースポイントを変えるなど、シーズン中であっても微調整を繰り返している。投手は野手以上に繊細。シーズンオフならともかく、シーズン中はなかなか変化したくてもできないもの。でも山本は『自分にプラスになることを取り入れれば、成長や向上につながる』という考え方。だから変化を恐れないのです」
昨オフ、ジャイアンツからFA移籍したサイ・ヤング賞(18、23年)左腕スネルの存在も大きい。登板後は必ず、スネルとともに映像を見ながら、その日の投球を振り返って的確な助言をもらっているという。
オリックス時代は沢村賞を3年連続で受賞するなど、数々のタイトルを獲得。メジャー移籍後も変化を恐れず、謙虚に学ぶ姿勢が、大舞台での好パフォーマンスにつながっている。
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そんな山本とは対照的に、佐々木朗希はまたしても「脆さ」を露呈した。かねてより体力面の不安が指摘されてきたが、球界からはロバーツ監督の起用法を疑問視する声も上がり始めている。総力戦が当たり前のプレーオフで、“ガラスのエース”がぶっ壊されかねない状況なのだ。いったいどういうことか。いま、何が起きているのか。
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