ドラフト目玉投手・石垣元気はメジャーから好条件オファー届かず…第1希望は「日本ハム経由で米挑戦」

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「やっぱり地元が北海道なので…」

 メジャー球団が、日本のプロ野球を希望する石垣を翻意させようと思ったら誠意や熱意、平たく言えば金銭面の条件が切り札になる。プロ野球界の新人には契約金1億円プラス出来高払い5000万円という上限があるのに対し、メジャーにはそれがない。森井がそうだったように、1億5000万円以上の金額を出せるからだ。

 しかし、メジャーの評価は、結果としてそこまでのものではなかったことに加え、日本のプロ球団は新庄監督の日本ハムを含め、その素材を「ドラフト1位」と高く評価している。

 今夏の甲子園大会の期間中のことだ。本紙は石垣にインタビュー、「興味あるプロ野球チームはありますか?」と聞くと、こんな答えが返ってきた。

「やっぱり地元が北海道なので、日本ハムです。若手の選手が活躍して、チームのムードも良さそうで、いいチームだなと思います」

 マスコミ関係者がこう言う。

「日本ハムはダルビッシュ(39=現パドレス)しかり、大谷(31=現ドジャース)しかり、上沢(31=現ソフトバンク)しかり、若手がポスティングシステムを利用してメジャー移籍することを容認してきた球団。日本のプロ野球以上にレベルの高いステージに挑戦したいという選手の向上心を尊重し、後押しもしてきた。ゆくゆくはメジャーでプレーしたいという石垣は、そんな日本ハムのスタンスに好感をもっているのですよ」

 今年のドラフトは高校生が不作を通り越して凶作といわれる。現時点で1位指名が確実視される高校生は石垣ひとり。複数球団の1位指名が予想されるものの、石垣本人の第1希望は日本ハム経由メジャー行きといえそうだ。

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