ソフトバンク王会長が見出した佐々木麟太郎ドラ1指名の勝算…直メジャーと天秤、交渉可能日は来年6月
王会長は指名後すぐ本人に直電
そんなソフトバンクのネックとなるのが過去、12球団で唯一、一度もポスティングを認めていないということだ。特例が認められでもしない限り、佐々木は海外FA権を取得するまで、メジャーに挑戦することはかなわない。
「ポスティングを認めないのは孫正義オーナーの意向。今後も認められることはないでしょう」と話す球団OBは「それでも」と、こう続ける。
「勝算はあるようです。そもそも佐々木はメジャー球団からの評価が芳しくなく、来年の米ドラフトでも上位指名は厳しいといわれている。ドジャースやヤンキースのような人気と知名度を兼ね備えた球団ならまだしも、弱小球団に下位で指名され、マイナーで数年間、冷や飯を食わされるとすれば、ソフトバンクを選ぶ可能性は十分にある。佐々木の指名は王球団会長の意向が強く、入団後も手厚い待遇が保証されるはずです」
その王会長は指名直後に早速、佐々木に直接電話を入れ、「(佐々木本人も)すごく喜んでくれて、『ありがとうございます』と言ってくれた。ホークスに来ることになれば、一緒に高い目標を持って頑張ろうと伝えた」と、ご満悦。
ソフトバンクは複数回、わざわざ米国まで佐々木の視察に行き、王会長と“ホットライン”を築いているのだから、勝算があると考えるのが自然だろう。
ウルトラCもありそうだ。
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