ソフトバンク1位・佐藤直樹 ドラフト当日に上がった悲鳴

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佐藤直樹(ソフトバンク1位)

 ドラフトが行われた10月17日、神戸市にあるスナック「Nao」は、まだ夕方だというのに30人近くの客で賑わっていた。4人掛けのテーブルが4つ、カウンターに8人が座れる店はすし詰めだった。

 佐藤の父・義八さん(69)が言う。

「私の嫁の店でしてね。店名は直樹の名前が由来です(笑い)。ドラフトで指名されるだろうということで、中学時代の監督や私と親交のある父兄の方々で、ドラフト中継を見ていたんです。『佐藤という名字は多いから、それだけで反応するなよ』なんてみんなにクギを刺したり……。でも、1位指名なんて誰も思っていない。良くて3位か(指名漏れで)残念会か、なんて話していました」

 当日は両親を含め、誰もが「まさか」と思っていた1位指名。義八さんが興奮した口調でこう続ける。

「どうせ1位指名なんてないと思っていたので、テレビそっちのけで、どんちゃん騒ぎですよ(笑い)。でも、誰かひとりだけドラフト中継を注意して見ていて、ウチの直樹が指名されるや、『出たあー!』と大声を上げた。みんな悲鳴ですよ。そこからは近所の人も集まって、最終的には50~60人くらいになりましたね。私? もう頭の中が真っ白でした」

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