今年の日本オープンは温泉三昧の贅沢な1週間でした。地下1500mから湧き出る泉質は…
殺人的な暑さが嘘のように、めっきり涼しくなりました。雨が降ると肌寒い日もあります。夏場はシャワーで汗を流せばすみますが、雨にたたられ体温が奪われると、やっぱり日本人はお風呂が恋しくなります。
先週の日本オープンがそうでした。今年の会場は名門の日光カンツリー倶楽部。避暑地で夏でも比較的涼しいところに雨が降ったので、初日と最終日は気温が16度くらいまで下がりましたからね。
今回は試合会場から車で5分ほどの「日光東照宮晃陽苑」という立派な温泉宿がクラブハウスとして代用されました。選手をはじめ、大会関係者の駐車場、ロッカー、お風呂もすべてここでした。
お宿自慢のお風呂は、地下1500メートルから湧き出る自家源泉で良質なアルカリ単純温泉。独特のぬめりのある泉質が僕たちキャディーの疲れも癒やしてくれました。多くの選手は温泉に漬かった後、帯同トレーナーに体を入念にケアしてもらっていましたね。
男子ツアーは通常の大会でもキャディーはクラブハウスの浴室を使うことが許されているので助かりますが、僕は慌ただしく荷物をまとめて帰路につく最終日にシャワーを浴びる以外、あまり利用しません。入浴時は完全オフモードにしたいのに、選手や顔見知りのキャディーがいると、やっぱり気を使って心底リラックスできないからです。


















