横浜CCはなぜ酷暑に負けなかったのか…地道な努力と芝への強い愛情を感じた
横浜CCの木庭孝男統括グリーンキーパーに話を聞くと…
                         そんな中でも横浜CCは、フェアウエーもグリーンも青々とし、美しい景観だけでなく、選手がストレスなく伸び伸びとプレーする姿が目立った。これは一朝一夕にできることではない。横浜CCのコース管理、グリーンキーパー、キャディーを含めた全スタッフ、そしてPGAツアーの専門スタッフなどの、総力をあげての取り組みがその背景にあった。
 陣頭指揮に当たった横浜CCの木庭孝男統括グリーンキーパーに話を聞いたところ「本格的な対策は今年の春から始めました」と言って、次のように説明してくれた。
「週1回の薬剤散布、昼夜を問わずのスプリンクラーでの水やり。このさじ加減が難しいのです。ホールによっての風抜けや、日当たり状況によって移動式の送風機で風を送り、木を伐採し、病害の予防に努めました。シルバー人材を登用し、ディボット跡の修復、グリーン回りのコレクションエリアと呼ばれる芝地はすべて手刈りで繊細さを大事にしました。大会近くには、PGAツアーと朝晩2回のミーティングです。とにかく人任せにせず、総力での管理態勢は、正直、国内トーナメントの取り組み方とは大きな違いでした。早朝3~4時から夜遅くまで稼働。私たちキーパーも3カ月間、1日も休まずに取り組みました。この経験は私たちキーパーの今後や、日本のゴルフ場の管理において大きな財産となるのではないでしょうか」
 華やかな米ツアーの裏に隠れた地道な努力と芝への強い愛情を感じた。「ローマは一日にして成らず」だ。                    

 
                             
                                     
                                        


















 
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
         
         
         
         
         
         
         
         
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                