山下美夢有の強みは「崩れないスイング」…「ゴルフは飛距離ではない」を改めて教えてくれた
今回のコースは6536ヤードのパー72。同ツアーはティーイングエリアを前方へよく動かします。実際の総距離より短くなる大会が多く、平均飛距離が240ヤードくらいでも山下や古江クラスのショット力なら勝負になります。
ちなみに、山下が優勝した全英女子の会場(ロイヤルポースコールGC)は6748ヤード・パー72でした。強風の中で苦戦しながら頂点に立った技術とメンタルは「ゴルフは飛距離ではない」ということを改めて教えてくれました。
山下といえばパターもうまい。今回のプレーオフではカップ1つの曲がりを見事に読み切り、7メートルのバーディーパットをカップイン、勝負を決めた。パッティングもスイング同様、体幹を使った大きな筋肉で低く長いストロークが特徴。パット巧者はショットへの心理的な負担を減らし、競り合いではライバルに重圧を与えることができます。
山下のパッティングで頭に浮かんだのが竹田麗央です。竹田もツアールーキーで3月の「ブルーベイLPGA」で早々と優勝し、「今年はあと2つ、3つ勝つのでは」と期待しました。268.2ヤードの飛距離は32位。バーディー数367は1位、パーオン率76.99%も1位、パーを下回るラウンド数69回と60台のスコア44回はともに1位。複数回勝っていてもおかしくない数字です。


















