私が選手に「『監督』と呼ぶな。呼んだら『罰金』」と言った理由
DeNAを率いることになった相川亮二新監督(49)が、「『監督』と呼ばなくていい。『相川さん』でも『亮二さん』でも『亮二』でも構わない」と選手に言ったそうだ。報道陣から真意を聞かれた際、「権藤さんが頭に浮かんだ。その方がみんなやりやすい」と私の名前が出たとか。
1998年に横浜の監督に就任した私は、最初の挨拶で確かに、
「オレを『監督』と呼ぶな。呼んだら罰金。『権藤さん』でいこう」
と、選手に言った。監督といったって、その地位に立っていられるのはせいぜい3年くらい。と思っていたら、本当に優勝、3位、3位でお役御免となった。クビになれば、選手には「権藤さん」と呼ばれることになる。だったら、最初から名前でいいじゃないか、と考えたのだ。
相川監督は当時、高卒4年目。選手とのコミュニケーションを大事にしたいという新監督が30年近く前のことを思い出してくれたのは光栄だが、私が「監督と呼ぶな」と言ったのは、


















