俺と高代延博コーチの「乱闘寸前の悶着」に星野監督が言い放った意外な一言
星野監督も高代さんの“アピール”を察したのだろう。俺は「やってられんわ!」と吐き捨て、ファーストミットを地面に叩きつけてトレーナー室へ引き揚げた。
しばらくしてから高代さんがやってきた。
「今日はもう帰っていいぞ」
帰っていい、なんてどの口が言っているのか。カチンと来た俺は、「うっせえ!」と怒鳴ってやった。
俺と高代さんとの一件はすぐさま、チーム内に知れ渡った。1歳下のチームメートの遊撃手・久慈照嘉は俺に会うたび、「うっせえボケ!」と“挨拶”してくるように。久慈にとっても衝撃的な出来事だったんだろう。
高代さんに限らず、コーチと衝突するのは珍しくなかった。まあ、いろんな意味で目立っていたからね。
今年8月に亡くなった水谷のジッチャン(実雄=当時一軍打撃コーチ)もその一人。星野監督の甥っ子である筒井壮(明大を経て96年ドラフト7位)が入団して数年後、バリバリのレギュラーだった俺の名前を出して星野監督にこう言ったとか。


















