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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

ベネズエラの反米独裁政権と大リーガーの切っても切れない関係 今春WBCへの影響は…

公開日: 更新日:

 チャベスが2013年にがんで死去すると、政権はマドゥロに引き継がれた。

 引退してベネズエラに戻っていたオルドニェスはいち早くマドゥロ支持を表明。それに対し、マドゥロは「選挙で満塁ホーマーを打って欲しい」と地方選への出馬を要請した。オルドニェスは人口25万人のフアン・アントニオ・ソティージョ自治体の首長選挙に立候補し、52%の得票率で当選した。

 その後、ベネズエラでは経済運営の失敗でハイパーインフレが起き、反政府デモが頻発。2017年にはマドゥロが一党独裁体制を確立したため、メジャーリーガーの多くが祖国を見限って米国に移住するようになり、ミゲル・カブレラ、サルバドール・ペレス、エウヘニオ・スアレスら13人が連名でマドゥロ政権の不正と弾圧に抗議するビデオを作成した。

 幸い、今回のWBCに参加するベネズエラ代表の編成は、サルバドール・ペレスらが中心となって行われたので、政権崩壊の影響を受けることはなさそうだ。

 オルドニェスは首長選に再出馬せず、現在はウインターリーグの球団の共同オーナーに納まり、表立った活動はしていない。しかし、チャベス、マドゥロの2代にわたる独裁政権に積極的に加担した事実は消えないので、厳しい批判にさらされることになるだろう。

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