阪神・佐藤輝明メジャー直訴騒動の深層と波紋 手ぐすね引く大量の“予備軍”たち
「(球団と)揉めているとかではない。しっかり話し合いをしているという感じです」
12球団で唯一の契約未更改となっている阪神の佐藤輝明(26)が27日、こう言って報道陣に現状を説明した。
佐藤輝は球団に対し、2026年オフのポスティングによるメジャー移籍容認を直訴。米マネジメント会社と契約し、代理人交渉を行っている。球団はこれを容認しない方針を示し、話し合いは平行線をたどったまま。自費キャンプ突入は待ったなしの状況だ。
コーチ経験のある球団OBがこう言う。
「佐藤輝サイドからすれば、25年オフに容認されるとみられていた才木浩人(27)のポスティング移籍が却下されるなど、先行きが不透明な状況に不安を感じているのは間違いないでしょう。ソフトバンクのようにハナからポスティングを認めていない球団ならともかく、阪神は06年オフの井川慶をはじめ、22年オフに藤浪晋太郎、24年オフは青柳晃洋に対して容認している。その基準が曖昧なのは確かです。個人成績なのか総合的な貢献度なのか、あるいは藤浪や青柳のように一軍戦力として計算に入れていないケースならOKなのか……。基準がハッキリしないまま、海外FA権取得までズルズルと先延ばしにされるのは、得策ではありませんから」
一方、球団がポスティング容認に消極的な理由はいくつかあるという。
「生え抜き中心のチームづくりを進める中、佐藤輝のような看板選手を放出することは、戦力的にも営業的にもリスクが大きすぎます」と、マネジメント業界の関係者がこう続ける。
「海外移籍の場合、FAでは球団にお金が入ってきませんが、ポスティングは球団が早期に選手を放出する対価として移籍先から譲渡金を得る制度。ただ、阪神としてはチーム屈指の戦力であり、高い人気、知名度を誇る佐藤輝を放出して得られる譲渡金よりも、損失のほうが確実に大きいといえます」
まして今オフは、大型契約が噂されていた元ヤクルトの村上宗隆、元西武の今井達也が揃って3年以内の短期契約に終わり、球団への譲渡金は低額に終わった(村上は約10億円、今井は約16億円)。


















