阪神・佐藤輝明メジャー直訴騒動の深層と波紋 手ぐすね引く大量の“予備軍”たち
「23年オフにポスティングでドジャースに移籍した山本由伸が12年460億円(当時のレート)の超大型契約を結び、オリックスは70億円もの譲渡金を得た。そこまではいかずとも、ヤクルトも西武もソロバン勘定が大きく狂った。仮に佐藤輝が26年オフ、ポスティングが認められた場合、はたして実績に勝る村上クラスの契約を結べるかどうか。村上と同額でも入ってくるのは10億円です。12球団トップの人気、観客動員数を誇る阪神であれば、主催試合の数試合で賄える金額に過ぎません」(同)
しかも阪神には、佐藤輝以外もメジャー予備軍がワンサカいるのだ。
25年オフに移籍を断念した才木はもちろん、昨季に連続試合無失点の日本記録を更新した石井大智(28)、中軸の森下翔太(25)の侍ジャパン組も、かねてメジャー志向を公言している。
佐藤輝のポスティングを認めれば、当然、「後に続け」と彼らが強気に出るのは想像に難くない。
「今季が4年目の森下はともかく、いくら佐藤輝が昨季、4番打者としてMVPに加え、本塁打、打点の2冠を獲得して優勝に大きく貢献したとはいえ、才木だって2年連続2ケタ勝利を挙げ、防御率1.55で最優秀防御率のタイトルを取った。無冠の石井も、驚異の防御率0.17でコミッショナー特別表彰を受賞するなど、タイトル以上に価値のある成績を残した。村上頌樹にしても、今はまだメジャー志向を口にしていませんが、優勝した23年はMVP、新人王をダブル受賞、昨季も最多勝、最多奪三振、最高勝率と投手3冠ですからね。佐藤輝のポスティングを認めるというなら、彼らにもその資格は十分にあります」(前出の球団OB)
森下にしても、かねてポテンシャルの高さを評価されている。3月にWBCを経験することで、カブスの鈴木誠也クラスの選手に化けたっておかしくない。
投手では昨季、プロ野球新記録の18試合連続ホールドをマークし、リーグ2位の52ホールドポイントを挙げた及川雅貴(24)もメジャーの評価は高いという。
ドラフトと育成を中心としたチームづくりが成功しているからこその「うれしい悲鳴」といえなくもないが、ここまで佐藤輝と球団の交渉が難航を極めているのは、サトテル一人の問題では済まないからでもあるのだ。


















