「野球で失敗したと言われるのが一番嫌いだ」 プロ初優勝のときにはこういった
こう宣言したジャンボは、翌週の瀬戸内海サーキットでも優勝し、愛知CCで行われる日本オープンに臨んだ。
最終日は激しい雨だった。首位は12アンダーの青木功、1打差2位に杉本。ジャンボは8アンダーの10位。9アンダー7位にいたのが、強気のゴルフで知られる「玄海の荒法師」と呼ばれた福岡の藤井義将。ジャンボがプロ野球の西鉄(現西武)を退団する際に相談にのり、ゴルフを教えた最初の師匠だった。
藤井はこの日69で回り、14アンダーで並んだ杉本とのプレーオフになった。私は親しい杉本を応援していた。杉本33歳。藤井42歳。180センチの杉本は小柄な藤井を50ヤード以上もオーバードライブしていたが、ウイニングパットが入らない。3ホール目にガードバンカーからグリーンをオーバーし、藤井に負けた。
ジャンボは藤井を「玄海の親分」と呼んでいた。日本プロに勝ったとき藤井は涙を流して喜んでくれたという。
「今度は僕が泣く番ですよ」
ジャンボ24歳。そんなことが言える素直な青年だった。(毎週月曜公開)




















