著者のコラム一覧
春日良一五輪アナリスト

長野県出身。上智大学哲学科卒。1978年に日本体育協会に入る。89年に新生JOCに移り、IOC渉外担当に。90年長野五輪招致委員会に出向、招致活動に関わる。95年にJOCを退職。スポーツコンサルティング会社を設立し、代表に。98年から五輪批評「スポーツ思考」(メルマガ)を主筆。https://genkina-atelier.com/sp/

柔道、バレー、バスケ…屋内競技の「冬季五輪移行」が囁かれる背景

公開日: 更新日:

 スキー場を覆うために100台以上の造雪装置と300台の人工降雪機がフル稼働し、時の会長バッハは「気候変動が冬季競技に及ぼす劇的な影響に早急に対処する必要がある。巡回開催、プログラム構成、氷上競技と雪上競技の違いなど多くの点について検討しなければならない」と明言していたのだ。

 この状況に登場したのが世界陸連会長のコーだった。第10代IOC会長選(25年3月実施)の選挙活動の流れで、候補者の一人であった彼が陸連傘下のクロスカントリーを冬季五輪に入れることを公約の一つにした。

 冬季五輪の認識が「雪と氷の祭典」から「冬に実施している」競技へと転換され、さらに今では「冬でもできる」競技も検討対象となった。柔道ボクシングなど格闘技の他バスケットボールバレーボールなどの屋内団体球技も候補になる。

 五輪憲章では冬季五輪の競技は「氷上または雪上で行われるもの」として冬季五輪を差別化した。図らずも夏季と冬季の2つの五輪のブランド化に成功し、さらに94年リレハンメルから冬夏2年ごと開催となり五輪資本主義は飛躍的に発展した。

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