“時の人”だった田尾安志さんに挨拶して後悔 やっぱり「媚びてアピール」していると思われた
「いや、いいっすよ。何か俺が媚びてアピールしているみたいじゃないですか」
そう言って断るも、「いいから行け」と何度も促された。確かに、かつて田尾さんは中日でプレーしていた先輩でもある。そう思いを巡らせていたら、ナゴヤドームの廊下で偶然、田尾さんとすれ違った。
挨拶すると、田尾さんは開口一番、こう言った。
「いやあ、おまえは問題児って話を聞いているからなあ」
やっぱりアピールしていると思われた。俺は別にお願いしますだなんてひと言も言っていないのに……と後悔した。それと同時に「誤解だけは解いておきたい」と思い、「それは違うんです。こういう経緯があって……」と説明。すると、田尾さんから「そうだったのか。俺が聞いていた話と違った。誤解して悪かったな」と言われた。
それからしばらくして、田尾さんは「イーグルスで野球を続けないか?」「武司、野球やろうぜ!」と何度も誘ってくれた。ただ、もう一度プロのユニホームを着るモチベーションはその時の自分には皆無だった。


















