侍Jで待遇格差が浮き彫りに…大谷翔平はもちろん「メジャー組」と「国内組」で大きな隔たり
NPBトレーナーは“立ち入り禁止”
「宮崎、名古屋の滞在中は大会期間外として、NPBがチームの管理、運営を行ってきたが、この日をもって大会期間に移行。それらの権限はWBCの主催者であるMLB傘下のWBCIに移管されました。出場国が付与されるグラウンド、ロッカールームへのアクセスパスは、選手分も含めて50枚に絞られる。しかも、スタッフの大半はMLBが30球団から選抜した関係者が派遣されるため、NPB所属のトレーナーは入る余地がないのです。もちろん、チームには国内組をサポートするチーム付きのトレーナーがいますが、NPB球団には所属していません」
メジャー組はレッドソックスの百瀬喜与志ストレングス・コンディショニングコーチが各選手のトレーニング、体調管理などを担当。大谷のドジャース、鈴木のカブスなど、選手が所属する球団の窓口となって、徹底サポートをしている。
球団から日本人トレーナーを派遣するドジャースからは、大谷の通訳を担当するウィル・アイアトン氏も同行。侍ジャパンのデータ分析も担当する。当然、ベンチ入りも可能だ。
「アイアトン氏は、大谷や由伸の状態を逐一、把握し、ドジャースに報告する任務も担っている。ここまで、大谷のブルペン入りやウエートトレーニングにも付き添っています」(チーム関係者)
■23年大会では栗林が離脱
一方、主に国内組をケアするチーム付きのトレーナーは、レッドソックスの百瀬コーチのような存在は皆無。2023年大会では、広島の栗林がストレッチ中にぎっくり腰になり、チームを離脱する事態に発展したのは、記憶に新しい。
「WBCはMLB主催の大会。MLB所属選手が優遇されるのは仕方ないにせよ、『メジャー組』と『国内組』の待遇は大きな差がある。国内組の選手がもっと安心安全にプレーできる環境を整えるべきです」とは、前出のOB。
国内組の選手はWBCを通じて、本場のトレーニングや治療技術はもちろん、MLBの各球団から派遣されたデータ分析のスペシャリストとも交流する。大谷、鈴木らメジャーリーガーの存在に刺激を受けるだけでなく、あらゆる「メジャー流」を目の当たりにすれば、メジャー志向が高まるのも当然か。


















