“新入部員”桑田真澄さんはやはり普通ではなかった…あのPL名将に衝撃を与えた「80m遠投」
「桑田たちが入学してきてすぐ、1年生に遠投をやらせた。PLのグラウンドは両翼92メートル。2メートルほどのフェンスがあって、その後方に高さ8メートルの防球ネットが設置してある。私と上級生が右翼フェンスのところに立ち、ホームベースから投げる1年生の距離を計測する。中には、防球ネットを越えていく者もいて、そのたびに上級生から『おーっ』という声が上がった。中学時代はエースで4番だった清原(和博=元オリックス)も、ネットを越えたひとりだった」
何人目かに、体の小さな1年生がホームベースに立った。桑田さんだ。
「おもむろに振りかぶると、無駄のないきれいなフォームで腕を振った。巻き尺を持って計測に行った上級生が声を張り上げる。『81メートル!』。笑い声とともに、『おーい、桑田! 遠投はもっと高く投げるんだよ! それじゃ、距離が出ないぞ!』と冷やかすような声も飛んだ。でも、私はビックリした。地を這うようなライナーで80メートルも投げるんだから。あれはちょっと衝撃的だった」
続けて投げた桑田さんの2投目。これが、監督にさらなる衝撃を与えたという。


















