23歳の守護神・鈴木彩艶は「5大会に出る」と宣言…恩師が明かす190cm到達の“練習間引き”秘話

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「左手が腫れ、3倍くらいに」

 ──17年のU-17W杯には久保建英(レアル・ソシエダード)とともに飛び級で参加しています。

「代表定着までが凄く早かったですね。最終的に<日本サッカーを強くしたい>というのが浦和のスタンス。僕自身も強化担当から教え込まれていたので快く協力しましたし、W杯に選んでほしいと考えていました」

 ──23年夏にシントトロイデンへ移籍し、そこから代表正守護神への道を歩み始めました

「24年のアジアカップ時(5試合8失点で準々決勝敗退)は、さすがに心配になって『大丈夫か』と連絡しました。アジアカップの苦難を乗り越えて24年にパルマに行ってからはもうひと段階、飛躍したと感じています」

 ──25年11月のミラン戦で左手を複雑骨折した時は驚きました。

手術の3日後に会ったら左手が腫れ、3倍くらいになっていました(苦笑)。それでも本人は前向きでした。2度目に会ったのは、リハビリを終えてイタリアに戻る直前。サッカーのできない時間をプラスに生かすことができるのは、やはり<考える力>が高いからなのかな。数々の挫折を繰り返してきた彼は、本当に強いですね」

──鈴木が初めて挑むW杯への期待は?

「本人は『(これから)5大会に出る』と言っています(笑)。能活さん、楢崎さん、川島さんが4回です。40代までやれば十分に可能性があるでしょう。彩艶ならやってくれると信じています」

(聞き手=元川悦子/サッカージャーナリスト)

鈴木彩艶(すずき・ざいおん) 2002年8月21日生まれ、23歳。ガーナ人の父と日本人の母を持ち、埼玉・さいたま市で育った。浦和ユース在籍中の19年2月、クラブ史上最年少となる16歳5カ月11日でプロ契約。23年8月にベルギー1部シントトロイデンに移籍。24年7月、イタリア・セリエAパルマに完全移籍。22年7月のE-1選手権で日本代表デビューを果たした。

▽工藤輝央(くどう・てるひさ) 1980年1月17日生まれ、46歳。東京都出身。中学時代は読売(現東京V)ジュニアユースに所属。昇格したユースでプレーを続け、高校卒業後は単身ブラジル留学。00年から指導者を志して広島朝鮮学園、作陽高でGKコーチ。浦和でジュニア、ユースで監督、トップでコーチを務めた。岐阜と仙台のGKコーチを経て24年7月、三菱重工浦和レッズレディースのスポーツダイレクターに就任。

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