(9)松井監督の“敵を作らない”生き方 NYでも発揮された人心掌握術は監督業にプラス
ヤンキース入り後まず「グラウンドゼロ」へ
02年、ヤンキース入りが決まってニューヨークへ。真っ先に足を運んだのは前年の同時多発テロで破壊された世界貿易センタービル跡地のグラウンドゼロ。ヤンキースというチームに対してだけではない。ファンやメディアのうるさいニューヨークにうまく溶け込んだことも、その後の活躍につながった。
「親睦を深めたいとニューヨークメディアを招いて食事会を開き、メディアに対しては分け隔てなく取材に応じた。記者が待っていれば、わざわざ運転していた車から降りて、受け答えをしたこともある。試合では1打席目に必ず、球審に挨拶をして言葉を交わした。グラウンド内外でほとんど敵をつくらなかった」(マスコミ関係者)
4日の松井監督は午前中、清水隆行打撃チーフコーチらと若手の打撃練習をチェック。直接指導している荒巻悠(23)や知念大成(26)らのフリー打撃を見守った。午後は就任後初めてとなる実戦形式のライブBPが室内で行われた。
松井監督は今回が24年ぶりの日本球界復帰。現役時代をよく把握していない若手も中にはいるだろうし、「コーチ経験もないのに、いきなり監督なんて……」と思う選手もいるかもしれない。そういった人たちの中で敵をつくらないスタンスはプラスに作用するのではないか。 (つづく)


















