訳ありの住人たちが暮らすマンションが舞台│「マンション フォンティーヌ」小路幸也著
「マンション フォンティーヌ」小路幸也著
持病を抱え、会社勤めができなくなった晃は、安い部屋に転居をするため、不動産屋の野木の案内で「マンション フォンティーヌ」に内見に向かう。休養中に書いた小説が評価された晃は、これからは小説家として生きていくつもりだ。写真で見た通り、マンションは噴水のある中庭に面した側に玄関が並び、まるでフランスのアパルトマンのようだ。それでいて築60年と古いので家賃はかなり安い。即決した晃は、マンションに住むフランス人大家のリアーヌと管理人の嶌谷とのお茶会に招かれる。新しい生活に期待が膨らむ晃だが、嶌谷の長そでシャツの袖口からのぞく入れ墨に気づいてしまう。
訳ありの住人たちが暮らすアットホームなマンションを舞台に、人と人のつながりの温かさを描く群像小説。
(祥伝社 946円)


















