型破り医師が、葛藤しながら患者=受刑者の命に向き合う医療小説│「ワル・ドクター」午鳥志季著
「ワル・ドクター」午鳥志季著
大学病院に勤務していた外科医の士朗は、出世頭だったが、教授を殴り、医局を追い出される。教授の根回しで再就職もままならず、無為な日々を送る士朗の部屋を見知らぬ女が訪ねてきた。鳶野と名乗った女は、医療刑務所の所長だった。鳶野に請われ矯正医官として働くことになった士朗は、初日から看護師の早水のサポートを受け受刑者の診察を担当。早水はなぜか士朗を敵視する。診療の合間、士朗は早水の忠告を無視して、受刑者用トイレで用を足す。そのさなか、診察したばかりの坂上が入ってきて言葉を交わす。1時間後、施設内で刑務官が心臓を刺される事件が発生。士朗が駆け付けると、刺したのは坂上で、凶器は士朗のポケットにあるはずのボールペンだった。
型破り医師が、葛藤しながら患者=受刑者の命に向き合う医療小説。
(朝日新聞出版 814円)


















