さまざまな昆虫の不思議な生態│「晴れでも雨でも昆虫学者」小松貴著
「晴れでも雨でも昆虫学者」小松貴著
在野で研究する昆虫学者のサイエンスエッセー。
2001年、入学した大学構内で、地面に張り付くようにして動かないキイロスズメバチを見つける。違和感を覚え観察すると、ハチはネジレバネに寄生されていた。
ネジレバネのメスは一生寄主から離れない。成虫になったメスは、寄主の体表から頭だけ出して飛んでくるオスを待つ。ネジレバネの仲間は、種ごとに寄生する昆虫の種が厳密に決まっている。ただでさえ、複雑怪奇なネジレバネだが、アリに寄生するアリネジレバネは一層不可解。アリに寄生するのはオスだけで、メスはキリギリスやバッタに寄生するという。
そんなネジレバネに始まり、専門であるアリの巣に寄生する好蟻性昆虫など、さまざまな昆虫の不思議な生態を語りながら、日々虫と格闘する昆虫学者の日常を明かす。
(新潮社 693円)


















