築78年でも現役バリバリ! 静岡の「昭和レトロ団地」が取り壊されず、今も6割に入居している理由
静岡市葵区駒形通に2棟が建つ「羽衣団地」。静岡市民にもあまり知られていないが、実は築70年を超える、日本最古の鉄筋コンクリート造の公営団地として知られる建物だ。
1948年9月着工、地上4階・地下1階の鉄筋コンクリート造の市営住宅である。48年に設計されたことから「48型」と呼ばれている。
当時の最先端技術ともいえる鉄筋コンクリート造の集合住宅は、なぜ静岡市に建てられたのか。その背景には、災害や戦争があったと話すのは、静岡市まちづくり公社静岡事務所長の牛田智之さんだ。
「1940年の静岡大火と1945年の静岡空襲により、静岡市の市街地は大きな被害を受けました。これをきっかけに、市内では都市の防火に対する関心が高まりました。そこで出てきたのが、鉄筋コンクリート造の建物を防火帯として活用し、市街地を守ろうというアイデアです。建設を国に働きかけたといいます」
防火帯とは、不燃建築物を帯状に配置し、火災の延焼を防ぐために設けられるものだ。「羽衣団地」と、翌年に建設された「新通団地」「駒形団地」の4棟が一列に並んで防火帯を形成している。
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