「緋の天空」葉室麟著

公開日: 更新日:

 天平勝宝4(752)年、聖武天皇の発願によって建立された奈良東大寺の大仏の開眼供養が行われる。3年前に聖武は娘に譲位。孝謙天皇即位の折、皇太后となった光明子は、すべての官庁を従えて国政を行うために紫微中台を設け、甥の藤原仲麻呂を長官にすえた。聖武亡き後、仲麻呂は孝謙を操り、自らの権勢を拡大。見かねた光明子は大安寺の僧正を訪ねる。僧正は、悪臣を誅する呪術を所望する光明子に一人の僧を紹介する。

 道鏡と名乗る僧は、光明子が幼いころに出会った弓削清人だった。道鏡と再会した光明子の脳裏にこの世を仏国土に変えると願ってやまなかった若かりし日の思いがよみがえる。聖武を支えた光明皇后の生涯を描く歴史長編。

(集英社 1600円)


【連載】土曜あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る