「一人っ子同盟」重松清著

公開日: 更新日:

 小学校1年のとき、信夫のクラスに公子が転校してきた。

 黒板に書かれた名前をハム子と読んだ信夫は彼女の跳び蹴りをくらう。以来、同じ団地に住むハム子は信夫にとって最強女子だった。6年生になり、クラスで一人っ子は信夫とハム子だけだったが、間もなくハム子に父親と弟ができた。だが、ハム子は、2人を認めず、弟を邪険にする。

 一方の信夫も、実は一人っ子ではなく、6歳のときに交通事故で亡くなった兄がいた。修学旅行が迫り、信夫は少ない小遣いの中から兄にお土産を買うべきか悩む。一方でハム子が弟にお土産を買うのかも気になる。

 昭和40年代の団地に暮らす子供たちの成長を描いた長編小説。

(新潮社 1600円)

【連載】土曜あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か