「特殊清掃 死体と向き合った男の20年の記録」特掃隊長著

公開日: 更新日:

 特殊清掃とは、人間の遺体をはじめ、動物の死骸や糞尿、山積ゴミなどによる特殊な汚染破損の処理。この仕事に携わって20年という著者が、凄惨な現場で出合ったさまざまなエピソードを紹介しながら、生と死について考える仕事エッセー。

 薬の飲み過ぎで死んだ男性の父親は、部屋の床の腐敗液が、息子の跡だと教えられ、それまでの冷静さを失い、急に泣き出したという。その他、車上暮らしの末に死んだ父親の愛車の処理を依頼してきた女性、恩人が孤独死した現場を自ら掃除する男性など。淡々とした筆致で死の後始末の現場を描きながら、「いまを大切に生きる」とはどういうことかを考える。

(ディスカヴァー・トゥエンティワン 1000円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網