「やせたければ脂肪をたくさんとりなさい」ジョン・ブリファ著、江部康二・夏井睦監修

公開日: 更新日:

 イギリス人医師によるベストセラーを、2人の日本人医師が監修。これまで常識とされてきたダイエット方法の落とし穴を豊富な研究データによって明らかにしている。

 もっとも理想的とされるダイエットはカロリー制限と運動を組み合わせるものだが、これはいくら続けてもやせないというから驚きだ。通常よりも1000キロカロリー少ない食事を1年間続けた研究では、12カ月後に減少した体重は平均2キロ。これに加えて運動を行った人でも、3キロの減少にとどまったという。甲状腺ホルモンが減少するなどして代謝が下がることが原因で、運動で燃やされるカロリーも減少し、やせにくくなるのだ。

 他にも、ダイエットの大敵とされてきた食事の脂肪で、体内の脂肪を燃やす仕組みなども詳述していく。

(朝日新聞出版 1900円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?