「資本主義の克服『共有論』で社会を変える」金子勝著

公開日: 更新日:

 アベノミクスによる量的金融緩和と構造改革の政策的組み合わせは、地域格差を拡大させると著者は指摘する。規制緩和によって、新しい産業、新しい産業構造がつくり出されると信じられ、実行されてきたが、その結果は日本企業の国際競争力の低下と、格差や貧困の深刻化を招いただけだった。

 本書は、新しい産業を生み出しつつ、格差や貧困を拡大することなく、自由と矛盾することなく平等を達成する制度やルールのあり方とはどんなものかを考察した論考。資本主義の歴史を読み解き、現在のような歴史的転換期に生じる新しい「独占」に対抗する制度やルールの創造と共有の必要性を説く。(集英社 720円+税)


【連載】新書あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に