• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

佐藤優「閉塞感を打破し自由に生きるヒント」

■「柄谷行人論〈他者〉のゆくえ」小林敏明著

 ゴールデンウイークには、早わかり系でなく、頭を大いに使う本にチャレンジしてみたい。評者が現在、いちばん注目している有識者は、思想家の柄谷行人氏(1941年生まれ)だ。新自由主義、「イスラム国」、中国の脅威、反知性主義、格差、貧困など現在の日本と世界が抱える問題を柄谷氏は包括的に解き明かそうとしている。

 ドイツのライプチヒ大学東アジア研究所の小林敏明教授(1948年生まれ)は、他者理解という観点から、柄谷氏の思想を解釈する。論点は多岐にわたるが、最も興味深いのは日本人論だ。小林氏は、〈柄谷が柳田(国男)の山人に読み取ろうとするのは、(中略)根本的に共同体や国家に抗する可能性をもった遊動民としての山人(採集狩猟民)、そう言ってよければ、柄谷が一貫して追究してきた「外部」ないし「他者」を体現する存在としての山人である〉と指摘する。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「言論の自由がない」D.スペクターさん東京五輪狂騒に苦言

  2. 2

    虎最下位で金本続投白紙…後任に掛布・岡田という“断末魔”

  3. 3

    投票の“証拠写メ”強制…沖縄知事選で自公が異常な締めつけ

  4. 4

    浮沈はサーシャに…大坂なおみ“女王君臨”への落とし穴

  5. 5

    ラミ監督は窮地…DeNA“横浜回帰”で浮上する次期監督の名前

  6. 6

    杉田水脈議員“擁護論”の怪 「論として成立」していない

  7. 7

    テニス協会が大坂なおみへ 全米V報奨金800万円は妥当か

  8. 8

    貿易戦争 中国の切り札「米国債売却」で日本にシワ寄せ

  9. 9

    巨人が4年連続V逸…広島をマネしたくてもできない断末魔

  10. 10

    大坂なおみに完敗 女王セリーナが全米決勝で逆上した真相

もっと見る