「明日の色」新野剛志著

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 吾郎は、ホームレスに住居を提供して生活保護を受けさせ宿泊料や食費を徴収する宿泊所の施設長。ある朝、入所者の槐多が施設の壁に落書きした絵を見た通りがかりの男が、吾郎に声をかけてきた。男は同じ絵を自分が営むバーの壁に描いてもらいたいという。思わぬ臨時収入を得た吾郎は、現代アートに詳しい男から素質があると太鼓判を押された槐多でひと儲けを企む。美術教師をしている友人によると、若手芸術家を世に出すギャラリーの経営者をギャラリストと呼ぶらしい。副業がオーナーにばれてクビになった吾郎は、槐多を施設から連れ出し、ギャラリストになるために奔走を始める。

 寂れた商店街を舞台にした下町人情物語。(講談社 1750円+税)

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