「知られざる天才ニコラ・テスラ」新戸雅章著

公開日: 更新日:

 エジソンと同時代を生きた偉大な発明家の評伝。

 日本人にはなじみが薄いテスラだが、今日の交流電力システムの生みの親で、無線技術の先駆者でもあり、欧米のカリスマ起業家らの尊敬を一身に集める人物だという。1856年、旧オーストリア帝国のクロアチアに生まれたテスラは、アメリカに渡りエジソンの助手となる。独立後、交流電力システムの実用化に成功。他にも無線やラジオなど数々の発明を成し遂げ、現在、私たちの生活に欠かせない交流モーターや蛍光灯などの放電照明、電子レンジなど、すべて彼が発明したか原理を提供したものだという。

 エジソンよりも独創的で、アインシュタインよりも魅力的だというテスラの功績をたどる。

(平凡社 820円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動